先日 キャブセッティングをさせて頂いたZ1000Jですが

どうもエンジンの調子が悪く いい結果が出ませんでした

赤外線温度計でマフラーの温度を測ると 

2番のEXパイプの温度が極端に低い状態

何か問題を抱えているようです


で 今回きちんと点検してみることになりました

先ずは 圧縮の測定ですが

案の定 2番の圧縮は2Kg/cm²で ほとんど圧縮がない状態です

ちなみに他は13~15kgほど


ヘッドカバーを開けて タペットクリアランスを

測定すると 2番のクリアランスは ゼロ

つまり 常にバルブが開いている状態ですね


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カムホルダーのボルトも トルクが掛からない所があります

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既にヘリサートで修理されてるところが悪いという最悪のパターンです

時間がかかりますが

企業秘密の方法で何とか修理できました

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すべてのねじ穴を タップで修正します

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カムのメタルもいい状態ではありません

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一番酷い所

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カムシャフト 

よい潤滑がされてないようですね

2番のカム 接触しないはずのベース円部分もきつく当たりが付いてます

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気持ちの問題ですが 磨いて組み付けます

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メタルも新品です

あとは きちんとタペットクリアランスを調整して

2番の圧縮も 13kg/cm²まで回復しました

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ついでにヘッドカバーをパウダーコート

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実は 低回転でオイル警告灯がちらちら点いていたので

オイルポンプも交換です

ただ オイルパンを外して分かったのですが 

潤滑不良の原因は他にあったようです

きちんと組み付けて終了です

これでバッチリ治ったと思います

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最後に ウオタニSP2フルパワーキットを取り付けて

キャブレターのリセッティングに備えます


結果が楽しみですね