症状は二速ギアで加速しようとするとギア抜けが生じてしまう状態
シフトダウン時はギア抜けしないとのことでした



大方トランスミッションギアのトラブルで決まりなのですが
他に原因がある可能性もありますので確認しながら分解します





クラッチまわりやシフトペダルまわりに問題はなさそうですので
やはりエンジンを降ろすことになりました






再組立て時に元通り復元できるように写真をメモ代わりに記録しておきます
ノーマル車なら何も考えずにばらしてもどうにかなるのですが、
カスタム車両などは記録しておかないと解らなくなることもありますので…

あとでこうやってブログにも使えるって寸法です



だいぶ端折りましたがエンジンを下ろしてミッションケースを分解しました
軽量なSSとはいえ1000ccのエンジンは重いですね…

ｸﾞｴｰｸﾞｴｰ言ってたら
「こんくらい一人で運べるようにならなつまらんばい！」
と言われたとさ(´Д｀)





上の画像の二枚のギアが今回の主原因です




ドリブン側の2速と6速ギア
よく見ると噛み合い部分が削れて丸くなっているのが解ります



今回の故障の原因ではありませんが、その他のギアにもダメージが見られます
聞けばオーナー様は超～ハードなライディングをするとか…
バイクのほうが先にへこたれたわけです



シフトフォークもだいぶキてます



交換前提でしたが一応サービスマニュアルに従って測定します



シフトドラムです
これも今回の主原因ではありませんが溝の削れが大きいので交換します




組み立てる前に部品を洗浄します
鉄粉が結構出てきました



ミッションケースもオイルの通り道ありますので徹底的にお掃除








新品のギアとの比較
たったこれだけなんですけどね…機械って正直ですね



こちらはシフトフォーク



ミッションを組み立ててマニュアルに従って測定します
すべて規定値内でしたのでケースに組み込みます



当然といえば当然ですがスナップリング類も新品に交換

車両を復元後、シャシダイ上で時速300kmまで確認
実走テストも繰り返してから納車です

・・・流石に実走テストでは300kmは出してませんよ

ご利用ありがとうございました
それではまた次回